STORY

”気軽に外出したい”
という気持ちから始まった

ダッコルト開発ストーリー

店主の長男が3歳の頃、体重が15㎏近いにも関わらず、外出先ではしばしば抱っこをせがまれました。

多種多様な便利アイテムが出回る世の中ですが、当時、幼児向けの抱っこ紐は見当たりませんでした。


そこで、幼児の抱っこに最適なアイテムを試行錯誤で制作することにしました。

抱っこの負担を軽くして"気軽に外出したい"という想い

長男が生まれて3年経ったころ、体重が15㎏近いにも関わらず外出先ではしばしば「ママ、抱っこ!」とせがまれていました。基本的には自分で歩ける3歳児ですので、普段は必要ない抱っこひももちょっと歩き疲れた時や遊び疲れた時などに使うために持ち歩いていました。ただ、1歳や2歳のころに比べて抱っこひもを長時間にわたって使う機会はほとんどなくなりましたし、そもそも歩いたり抱っこしたりを頻繁に繰り返す3歳児に抱っこひもはかえって面倒になるだけ。

かさばって荷物になるというデメリットの方が負担でした。

世の中に抱っこひもはたくさんの種類があるにも関わらず、まだまだ抱っこが必要な幼児向けのアイテムはみあたりません。そこで考えたのが、両手で抱っこする時に片手ぶんの重さをサポートするという発想でした。

ポイントは単純な仕組み

最初はベルト状のテープをバックルに通しただけのシンプルなものでした。長男の股の下にくぐらせて、自分の肩に掛けて長さを調節して使ってみました。なかなか良いぞ!…こんな単純な仕組みなのに抱っこ時の負担はなんて軽いんだ!!とアイデアの手ごたえを感じました。ただ、ベルト状のテープだけでは幅が狭く長男のお尻にテープが食い込んで痛みを感じるので、座面を取り付けて肩ひもに中綿を入れて母子ともに快適さを追求しました。

ニーズを実感!みんな苦労していたんだ…

強度を考慮した縫製、子どものお尻の大きさに合わせた座面の形やサイズ、ママの負担ができるだけ少なくなるように肩ひもの幅や厚みなど、試行錯誤すること数週間。1つサンプルを作りあげると自分以外のママたちから意見をもらいたくなりました。そこでモニターを募集してみたところ、なんと予想以上の大反響!希望者が殺到しお断りする方も出てきてしまいました。幼児向けの抱っこアイテムのニーズを強烈に実感した瞬間でもありました。10名以上の方にモニターをしていただき、肩ひもの幅や長さを見直しました。特に、使っているうちに子どもが少しずつ座面から滑り落ちてくるというご意見から、座面には樹脂素材を使用した生地を採用するなど現在の形に至りました。

使用シチュエーションは多岐にわたる

ロゴにも想いを込めて、抱っこひもと同じデザイナーさんに描いてもらいました。ママにギュッと抱っこされる温かさ…。もともとは、抱っこひもを卒業するようになる3歳前後の子どもをイメージして考えたものでしたが、私自信が第2子を育てている中で、1歳前後からあらゆる場面で利用価値がありました。抱っこしていても片手を自由に使えるのが何より助かるのです。家の中でも抱っこしながら掃除機をかけたり、抱っこしながら食事の準備をしたり、抱っこしながら洗濯ものを取り込んだり。これまで子どもにかかりっきりで自分の時間もろくにとれなかったのが、抱っこしながら何か他のことができることで、新たに自分の時間捻出され、自分の時間になりました。

時間をかけたぶん洗練された機能とデザイン

楽な抱っこを実現するには、できるだけ高い位置で抱っこすることです。普段、両手で抱っこするときの高さまで引き上げられる、位置を調整できるということが重要です。DAKKOLT®(ダッコルト)は、肩ひもにバックルがついていることで取り外しや長さ調節ができるので、楽な着脱と楽な抱っこを実現しました。商品として世の中に送り出すまでに、発想から数年がかかってしまいましたが、私自身100%納得のいく製品として送り出すことができた自信作です。たくさんの抱っこ王子、抱っこ姫と、万年筋肉痛のママたちが少しでも快適に子育てができるよう、お役に立てれば幸いです。